第五番 地蔵菩薩 地蔵寺

地蔵寺について

 当寺は、天平九年(737) 、東大寺建立に大きな力を尽くした行基菩薩によって開かれたとされています。御本尊、地蔵、立像も行基菩薩の手によるものと伝えられ、安産・子育の守護に霊験あらたかであるところから通称「子安地蔵」、地元の人からは「子安の地蔵さん」と呼ばれ親しまれています。
  天正九年(1581) 、信長勢の高野攻めの折り、兵火にあい地蔵堂を焼失しましたが御本尊は人里離れた山中に難を逃れ、のちに村人によって発見されました。その地は「かくれがた」と呼ばれ現在も残っています。
 その後、紀州藩主・徳川頼宣公の姫君の難産を救ったことで、ご本尊に篤く帰依くださり、正保5年(1648年)には頼宣公によって伽藍境内が再興されました。それ以降、歴代藩主をはじめ、臣下の方々も度々ご参詣されました。
 平成に入ってからは「紀伊之国13仏霊場」、「関西花の寺25カ所」の札所として多くの皆様にご参拝いただいています。今では、全国各地からご本尊「地蔵菩薩」の安産のご利益に帰依しようと多くの妊婦さんが足を運んでくださり、また四季折々の花々を一目見ようと遠方よりご参拝いただいています。

札所仏紹介

地蔵菩薩

五七日忌の守り仏 ご縁日毎月24日

ご本尊『地蔵菩薩』は行基菩薩自らが彫られたもので『日本最勝・日本最古の地蔵菩薩』です。ご本尊は安産祈願の為に、この地に安置されたものですから「子安地蔵さん」と呼ばれています。

年中行事

1月24日初地蔵
年に一度の秘仏•本尊地蔵立像の御開帳。当日は、御本尊前にて安産・子授け、子育て祈願、水子供養等が行われ、市内各地より多くの参詣でにぎわいます。

8月24日地蔵盆千燈籠供養
当地方の夏の終りの風物詩。先祖・水子供養や、各種願い事を書き入れた数百基の燈籠が境内に映え、参拝者を幽玄の世界へ誘います。

寺院情報

高野山真言宗 地蔵寺(じぞうじ)子安地蔵寺
和歌山県橋本市菖蒲谷94
電話:0736-32-1774
ホームページ:http://hananotera.com/

交通案内

南海高野線〈大阪方面より〉
南海なんば駅-(急行 50分)-御幸辻駅 下車徒歩30分
南海なんば駅-(特急 40分)-林間田園都市駅 下車タクシー15分

JR和歌山線〈和歌山方面より〉
JR和歌山駅-(急行 50分)-橋本駅 下車タクシー15分

御幸辻駅-当寺間 約2.0km

御幸辻駅前ー(デマンドタクシー)ー出塔口ー(徒歩 5分)ー地蔵寺
御幸辻駅前ー(コミュニティバス)ー菖蒲谷ー(徒歩10分)ー地蔵寺


お車で 国道371号御幸辻駅筋交差点を西に入り約5分